もくじ
ワインの当たり年とは
みなさんは「ワインの当たり年」という言葉を聞いたことはありますか?「聞いたことはあるけど、意味がいまいちわからない…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
「ワインの当たり年」を簡潔に説明すると、「ブドウを栽培する上で、ブドウにとって良好な天候が続いた年のこと」を指します。
ワインを作る上で大切な要素のひとつである「ブドウ」は天候の良し悪しで大方の質が決まります。ブドウの品質がワインの出来に大きく関わるため、「ワインの当たり年」を知ることは「美味しいワインを見分けるひとつの指標」になるのです。
「良好な天候」とは具体的にどのような天候なのかというと、ブドウが育つ春から秋の間に十分な日照時間を確保できる、晴れの日が多いこと。
また、収穫の時期に大量の雨が降らないという条件が揃った天候のことを言います。
ワインの愛好家の方がよく使う言葉でもあるので、「ワインの当たり年」という言葉を覚えておくと、ワインをより楽しむことができるでしょう。
当たり年じゃないワインと何が違う?
「当たり年のワインでないと、美味しくないのかな?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、もちろん当たり年に作られたワインでなくても美味しいワインはたくさんあります。
ただし、当たり年でない年に育てられたブドウを使用してワインを作る場合は各ワイナリーに、ワインの醸造や貯蔵の際に高い技術を必要とするだけでなく、美味しいワインに仕上げる工夫が求められます。
当たり年でないブドウを使用したワインを購入する時はそのワインが作られたワイナリーにも注目して、「高い技術をもっているかどうか」も確認してみてください。
そうすれば、当たり年でないワインを購入しても美味しいワインをチョイスすることができる確率が格段にあがるでしょう。
【当たり年の見分け方】
当たり年の見分け方は、「ヴィンテージチャート」というワイン協会やワインの販売会社が提供している情報をチェックするのが、一番便利で簡単な方法です。「ヴィンテージ」とはブドウの収穫年のことを指し、この「ヴィンテージ」は必ずワインのボトルのどこかに記載されているはずなので確実に知ることができます。
「手軽にワインの当たり年を知りたい!」「自分の持っているワインが当たり年かどうか気になる」という方はこのヴィンテージチャートを活用してみてください。オンライン上で手軽に見ることができます。
チリワインの当たり年
チリの当たり年のデータはヨーロッパなどの他の地域に比べると比較的、最近とられるようになり、2005年からのデータを知ることが可能です。
その中でもチリワインの当たり年は
- 2005年
- 2007年
- 2011年
- 2013年
- 2015年
が当たり年とされています。チリワインを購入する際は、この年を狙ってチリワインをチョイスすれば、「あまり美味しくなかった…」というようなことが起こる可能性は低いはずです。
また、ヴィンテージチャートによると、それ以外の年のいブドウの収穫がかなり悪かったというわけではなく、平均的なブドウの収穫ができていた、というデータが残っています。
もし、当たり年のチリワインが購入できなかったとしても、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
気になる方は、店員の方に「どこのワイナリーで生産されたか」、「そのワイナリーの技術の高さはどれくらいなのか」も一緒に聞いてみるといいかもしれません。
まとめ
ワインの業界でよく耳にする、知っているようで実は知らない人が多い「当たり年」という言葉。
この意味を知ると、ワインの世界が広がり、ワインを選ぶ際の参考にもなります。これからは「当たり年」や「そのワインが作られたワイナリー」にも注目してワインを飲んでみてください。
そのふたつを意識することによって、今までよりも楽しいワインライフを送れるのではないでしょうか。
当たり年といっても、チリワインって安いことが多いですよね。その中でもチリワインの人気な銘柄を知っておくとよりワインライフを楽しめると思いますよ♪