ワインを始めるなら知っておきたいワイン専門用語まとめ

多くの専門用語を要するワインの世界。少々、覚えるのが難しい単語もありますが、その意味を知ることによって、ワインを選ぶ際やワインの話をするときの楽しさがグンとアップするのではないでしょうか。
この記事では「ワインの専門用語」についてご紹介します。「ワインの専門用語を知りたいな」と考えていた方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

もくじ

ワインの専門用語

この記事では数あるワインの専門用語の中でも厳選した5つの言葉をピックアップして解説していきます。どの言葉もワインの説明を受ける際や、ホームページなどでワインの情報をゲットする際にほとんどといっていいほど目にする専門用語ばかりですので、言葉の意味を覚えておいて損はありませんよ。

ボディ

「ボディ」と聞くと「ワインのボトルやラベルのことかな?」と思う方も多いかもしれませんが、違います。
ワインの世界でいう「ボディ」とは、ワインの味わい深さを表す専門用語です。具体的な数値はなく、主に味わい、ワインの豊かさ、濃厚さ、重さなどを総合した結果で「ボディ」が決められます。
基本的には「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」の3段階に分けられており、「フルボディ」は比較的重く濃厚なワイン、「ライトボディ」はすっきりとした軽やかな味わいのワインに、「ミディアムボディ」はその中間のワインにそれぞれつけられます。

テロワール

「テノロワール」とはフランス語で「風土の、土地の個性の」という意味です。
もともとはワインだけでなく、コーヒーやお茶の生産地の地理、気候を表すフランス語でした。
その「テノロワール」というフランス語が、今ではワインの世界で「ブドウ栽培をとりまく環境のすべて」を表す言葉として使われるようになっています。
ワインの原材料であるブドウの栽培を取り巻く環境は、美味しいワインを作るための大切な要素のひとつです。その国や地域の「テノロワール」を知ることで、そのワインを作っているブドウの特徴や味わいを知ることができます。

シャトー

シャトーはもともとフランス語で「お城・大邸宅」という意味です。ワインの世界ではシャトーの意味が変化し、「フランスのボルドー地方において、ブドウ畑を所有しており、栽培から醸造、熟成、瓶詰までを一貫して行うワインの製造を行う生産者」のことを「シャトー」と呼ぶようになりました。
まれにボルドー地方で以外の地域のワインの生産者のことを「シャトー」と表現することもあります。他の銘醸地とシャトーの大きな違いは、ひとつの畑をひとつのシャトーが所有している点です。

アッサンブラージュ

フランスのボルドー地方で作られるワインは、一種類ではなく数種類のブドウ品種をブレンドしてワインを生産します。
そして、そのブレンドのことをフランス語で「アッサンブラージュ」と表現するのです。
アッサンブラージュはボルドー地方にいる各シャトーの持つ技術や個性の見せ所でもあります。それぞれのブドウの特徴や醸造方法を熟知していないと、理想通りのワインは出来上がらないからです。
アッサンブラージュを行う理由はいくつかありますが、天候災害による栽培リスクを軽減するためや、味わいのバランスを取るため、というのが大きな理由です。

ファーストラベル、セカンドラベル

ワインの生産者にとって「最上級のワイン」につけられる称号が「ファーストラベル」、前提としてファーストラベルで使用してないブドウを使用して生産しているワインにつけられているのが「セカンドラベル」です。
セカンドラベルになるワインの決まりは他にも厳しく決められており、「ファーストラベルで使用しているブドウの樹よりも樹齢が若いブドウを使うこと」「醸造初期の熟成段階で選別されたワインであること」などがあります。
価格帯はもちろんファーストラベルよりもセカンドラベルの方が安いので、手に取りやすいことが魅力です。
ちなみにこの2つのワイン以外にも「サードワイン」に分類されるワインも存在しており、明確な基準がなく、上記の2つのワインに比べてカジュアルな印象の強いワインが多いことが特徴です。

アロマ

「アロマ」とは、ブドウの香りを表現する言葉のひとつ。
「ブドウそのものがもつ香りや、発酵中に生まれてくる果実の香り」を表現するときに使用する言葉が「アロマ」です。
ワインの説明の中に「パッションフルーツやグレープフルーツの果実味を感じる」という表現や、「アーモンドのような香ばしさや、黒ごしょうを連想させるスパイシーさ」という言葉はこの「アロマ」を具体的に表していることになります。
この「アロマ」を意識してワインを堪能すると、より一層ワインの世界を広げることができるでしょう。

まとめ

ワインの専門用語について詳しくご説明しました。ワインの世界では、歴史的な背景を説明したり、複雑な味わいを表現したりするために様々な専門用語を使用します。
「ワインの説明を読んでいると専門用語ばかりで疲れる…」という方でも、このご紹介した5つだけでも意味を覚えると、ワインへの理解が深まることでしょう。

せっかくですし、専門用語だけでなくワインの新世界と旧世界についてもぜひ触れてみてはいかがでしょう?きっとワインの知識が一層深まると思います!